地域密着のホームドクターとして35年
当院は予約制で診察を行っています。
- 緊急の際は
お電話ください - 044-433-2274
川崎市中原区の飼い主のみなさま、こんにちは。
武蔵小杉駅からすぐの池田動物病院です。
「尿検査でたんぱくが出ていると言われた」
「UPCという検査をすすめられたけれど、何を調べる検査なの?」
「尿にたんぱくが出ていたら腎臓病なの?」
このような疑問をお持ちではありませんか?
UPC(尿たんぱくクレアチニン比)は、尿中にどの程度たんぱく質が出ているのかを評価するための検査です。
特に慢性腎臓病のねこちゃんでは、腎臓の状態を評価したり、その後の経過を確認したりするためにUPCを測定することがあります。
ただし、尿にたんぱく質がみられたからといって、必ずしも腎臓病とは限りません。
この記事では、猫のUPC検査とはどのような検査なのか、検査を行う理由や尿たんぱくと腎臓病の関係、検査結果を見るときのポイントについてわかりやすく解説いたします。


UPCとは、Urine Protein to Creatinine Ratio(尿たんぱくクレアチニン比)の略です。
尿に含まれるたんぱく質とクレアチニンの量を測定し、その比率から尿中にどの程度たんぱく質が出ているのかを評価します。
尿中のたんぱく質の濃度だけを見ると、尿が濃いか薄いかによって数値が変化します。
そこで、尿中のクレアチニンとの比率を計算することで、尿の濃さの影響を受けにくい形で、たんぱく尿の程度を評価します。
健康な腎臓では、血液をろ過して尿をつくる際に、身体に必要なたんぱく質が大量に尿へ漏れ出さないように働いています。
しかし、腎臓の糸球体などに異常があると、本来は身体に残るはずのたんぱく質が尿中に漏れ出し、たんぱく尿がみられることがあります。
一方で、尿中にたんぱく質がみられる原因は、腎臓そのものの病気だけではありません。
例えば、尿路の炎症や出血などがある場合にも、尿たんぱくが検出されることがあります。
そのため、「尿たんぱくが出た=腎臓病」とは限らないことが重要です。
通常の尿検査では、試験紙などを使って尿中にたんぱく質が含まれているかを確認できます。
しかし、試験紙の結果だけでは、たんぱく尿の程度を詳しく評価することが難しい場合があります。
そこでUPCを測定することで、尿中にどの程度たんぱく質が出ているのかをより客観的に評価できます。
UPCは、
といった場合に測定することがあります。

慢性腎臓病のねこちゃんでは、血液検査だけでなく、尿検査や血圧測定などを組み合わせて腎臓の状態を評価することが大切です。
その中でUPCは、たんぱく尿があるか、その程度はどのくらいかを評価するために使用されます。
持続的なたんぱく尿は、腎臓病の評価や経過観察において重要な情報のひとつです。
また、一度のUPC測定だけではなく、必要に応じてくり返し測定し、数値の変化を確認することもあります。
ねこちゃんのUPCは、一般的に数値によってたんぱく尿の程度を評価します。
国際的な慢性腎臓病の評価基準では、猫のUPCは、
として分類されます。
ただし、UPCの数値だけを見て病気の有無や治療の必要性を判断するわけではありません。
尿路の炎症や出血などがあるとUPCに影響することがあるため、尿沈渣の結果やほかの検査結果もあわせて評価することが大切です。
また、境界域の場合や結果にばらつきがある場合には、再検査を行うこともあります。
UPC検査には尿が必要です。
採尿方法には、
などがあります。
検査の目的やねこちゃんの状態によって、適した採尿方法をご案内します。
採取した尿を用いて、尿中のたんぱく質とクレアチニンを測定し、UPCを算出します。
UPC検査そのもののために、ねこちゃんに麻酔や鎮静を行う必要は基本的にありません。
尿検査でたんぱく質が検出されたからといって、すべての場合ですぐにUPCを測定するわけではありません。
まず、
などを確認します。
例えば、膀胱炎などによって尿中に血液や炎症細胞が多く含まれている場合には、それらが尿たんぱくの結果に影響している可能性があります。
そのため、尿検査全体の結果を確認したうえで、UPCを測定する必要があるか判断します。
UPCが高かった場合は、まずなぜたんぱく尿がみられるのかを確認することが大切です。
持続的な腎性たんぱく尿が確認され、治療が必要と判断された場合には、ねこちゃんの状態に応じてお食事療法やお薬などによる管理を行うことがあります。
治療を開始した場合も、定期的にUPCを測定して変化を確認することが大切です。
高血圧と腎臓は密接に関係しています。
血圧が高い状態が続くと腎臓の細い血管に負担がかかり、たんぱく尿など腎臓への影響がみられることがあります。
また、慢性腎臓病のねこちゃんでは高血圧を伴うこともあります。
そのため、たんぱく尿や慢性腎臓病がみられる場合には、必要に応じて血圧も確認します。
猫の血圧測定については、関連記事もあわせてご覧ください。

UPCは尿を使った検査ですが、尿の状態によって結果の解釈が変わることがあります。
自宅で採尿した尿を持参する場合は、できるだけ新鮮な尿を清潔な容器に入れてお持ちください。
採尿後すぐに来院できない場合の保存方法や持参までの時間については、事前に動物病院へ確認しておくと安心です。
また、自宅でうまく採尿できない場合には、無理をせずご相談ください。
A. 必ずしも腎臓病とは限りません。
腎臓の病気によってたんぱく尿がみられることがありますが、膀胱炎や尿路からの出血などによって尿たんぱくが検出されることもあります。
尿沈渣や血液検査など、ほかの検査結果もあわせて原因を評価することが大切です。
A. 一度の測定だけではなく、必要に応じて再検査を行うことがあります。
特に境界域の場合や、慢性腎臓病・たんぱく尿の経過を確認する場合には、定期的に測定して数値の変化をみることがあります。
A. UPCの数値だけで治療の必要性を判断するわけではありません。
尿路の炎症や出血の有無、腎臓の状態、血圧などを総合的に評価したうえで、治療が必要か判断します。
A. はい。
血液検査と尿検査では確認している内容が異なるため、血液検査の数値だけでは、たんぱく尿の有無や程度を評価できません。
尿検査の結果やねこちゃんの状態に応じて、UPCを測定することがあります。
A. 自宅で採取した尿を検査に使用できる場合もあります。
ただし、検査の目的や尿の状態によって適した採尿方法が異なるため、UPC検査を予定している場合は事前にご相談ください。
UPC(尿たんぱくクレアチニン比)は、尿中にどの程度たんぱく質が出ているのかを評価するための検査です。
特に慢性腎臓病のねこちゃんでは、腎臓の状態やたんぱく尿の程度を確認するために重要な検査のひとつです。
ただし、尿たんぱくがみられたからといって、必ずしも腎臓病とは限りません。
尿路の炎症や出血などでも尿たんぱくが検出されることがあるため、尿沈渣や血液検査、血圧測定などを組み合わせて総合的に評価することが大切です。
尿検査でたんぱく質を指摘された場合や、慢性腎臓病の検査について気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。

この記事の執筆・監修
執筆:菊地(さ) 愛玩動物看護師
監修:鈴木 獣医師
菊地(さ)愛玩動物看護師
ペンギンが好きです。ジェンツーペンギンも好きですが、アデリーペンギンが一番のお気に入りです。
IKEDA ANIMAL HOSPITAL
| 診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 9:00〜12:00 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | 休診 |
| 16:00〜19:00 | ▲ | ● | ● | ● | ● | ● | ▲ | 休診 |
来院前に必ず電話でのご連絡をお願いいたします。
〒211-0002 神奈川県川崎市中原区
上丸子山王町2-1328

診療内容・予約・料金・お悩みなど
お気軽にご相談下さい
| 診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 9:00〜12:00 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | 休診 |
| 16:00〜19:00 | ▲ | ● | ● | ● | ● | ● | ▲ | 休診 |