地域密着のホームドクターとして35年
当院は予約制で診察を行っています。
- 緊急の際は
お電話ください - 044-433-2274
川崎市中原区の飼い主のみなさま、こんにちは。
武蔵小杉駅からすぐの池田動物病院です。
「最近、お水を飲む回数が増えた気がする」
「水のお皿がすぐに空になる」
「おしっこの量も増えているけれど、病気なの?」
このような変化が気になったことはありませんか?
暑い日や運動をした後など、一時的に水を多く飲むことは珍しくありません。
しかし、以前と比べて明らかに飲水量が増えている状態が続く場合には、病気のサインとして「多飲」が起きている可能性があります。
特に、お水をたくさん飲むだけでなく、おしっこの量も増える「多飲多尿」がみられる場合には、腎臓病や糖尿病、クッシング症候群などさまざまな病気が考えられます。
この記事では、犬がお水をよく飲む原因や多飲の目安、考えられる病気、ご家庭での飲水量の測り方、受診の目安についてわかりやすく解説いたします。


わんちゃんが必要とする水分量は、体重だけでなく、お食事内容や気温、運動量、年齢などによって変わります。
一般的に、犬の1日の飲水量は体重1kgあたり40〜60ml程度がひとつの目安とされています。
例えば、体重5kgのわんちゃんであれば、1日に約200〜300ml程度です。
ただし、これはあくまでも目安です。
ドライフードを食べているわんちゃんとウェットフードを食べているわんちゃんでは、お水入れから直接飲む量も異なります。
また、
といった状況では、一時的に飲水量が増えることがあります。
そのため、1日だけお水を多く飲んだからといって、必ずしも病気とは限りません。
大切なのは、「いつもと比べてどうか」「飲水量が増えた状態が続いていないか」を確認することです。
一般的には、1日の水分摂取量が体重1kgあたり100mlを超える状態が続く場合、多飲が疑われます。
例えば、
がひとつの目安です。
お食事に含まれる水分量や気温、運動量、服用しているお薬などによっても飲水量は変化します。
「100ml/kgを超えていないから大丈夫」と考えるのではなく、以前より明らかに飲むようになった場合には、その変化自体が重要なサインになります。
わんちゃんの飲水量が増える原因には、一時的なものから病気によるものまでさまざまなものがあります。
気温が高い日や運動後には、お水を飲む量が増えることがあります。
わんちゃんはヒトのように全身から汗をかいて体温を調節することが得意ではなく、主にパンティングと呼ばれる呼吸などによって熱を逃がします。
そのため、暑い季節や運動後には失われた水分を補うために飲水量が増えることがあります。
休息後に普段の飲水量へ戻り、元気や食欲にも問題がなければ、一時的な変化であることもあります。
お食事に含まれる水分量によっても、直接飲むお水の量は変わります。
例えば、ウェットフードからドライフードへ変更した場合には、食事から摂取できる水分が減るため、お水入れから飲む量が増えることがあります。
反対に、ウェットフードを多く食べている場合には、お水入れから飲む量が少なくなることがあります。
お食事を変更した時期と飲水量が増えた時期が重なっていないか確認してみましょう。
服用しているお薬によっては、飲水量や尿量が増えることがあります。
例えば、ステロイド剤などでは多飲多尿がみられることがあります。
お薬を飲み始めてからお水をよく飲むようになった場合には、処方した獣医師へご相談ください。
自己判断でお薬を減らしたり、中止したりしないようにしましょう。
お水をたくさん飲む状態が続いている場合には、病気が隠れていることがあります。
特に多飲とともに尿量が増える「多飲多尿」は、さまざまな病気でみられる症状です。
腎臓には、身体に必要な水分を保ちながら老廃物を尿として排出する働きがあります。
腎臓の機能が低下すると、尿を濃縮する力が弱くなり、薄い尿をたくさん出すようになることがあります。
失われた水分を補うために、お水を飲む量も増えます。
慢性腎臓病では、
などの症状がみられることがあります。
特にシニアのわんちゃんで飲水量が増えてきた場合には、腎臓の状態を確認することも大切です。
糖尿病は、インスリンの働きが不足することで血糖値が高くなる病気です。
血液中の糖が多くなると、尿の中にも糖が排出されるようになります。
その際に水分も一緒に失われるため、尿量が増え、それを補うようにお水をたくさん飲むようになります。
糖尿病では、
などの症状がみられることがあります。
進行すると全身状態が悪化することもあるため、早めの診断と治療が大切です。

クッシング症候群は、身体の中でコルチゾールというホルモンが過剰になる病気です。
特に中高齢のわんちゃんでみられることがあります。
代表的な症状のひとつが多飲多尿です。
そのほかにも、
などの変化がみられることがあります。
「年を取ってお水をよく飲むようになっただけ」と思われることもありますが、飲水量の増加が病気の最初のサインとなることもあります。

避妊手術をしていない女の子のわんちゃんでは、子宮蓄膿症にも注意が必要です。
子宮蓄膿症は、子宮の中に細菌感染が起こり、膿がたまる病気です。
特に発情後しばらくしてから発症することが多く、
などの症状がみられることがあります。
ただし、子宮の出口が閉じているタイプでは、陰部から分泌物が出ないこともあります。
子宮蓄膿症は進行すると命にかかわることがあるため、避妊手術をしていない女の子で急にお水をたくさん飲むようになり、元気や食欲の低下などがある場合には、様子を見ず、できるだけ早く動物病院を受診してください。

肝臓の病気でも、状態によっては多飲多尿がみられることがあります。
多飲だけで肝臓病と判断することはできないため、血液検査や画像検査などを組み合わせて原因を調べます。
そのほかにも、
など、さまざまな病気で多飲多尿が起こることがあります。
お水をよく飲むという症状だけで原因を特定することはできないため、検査によって詳しく調べることが大切です。
わんちゃんがお水をたくさん飲んでいると、「飲みすぎだから水を減らしたほうがいいのかな?」と思われるかもしれません。
しかし、自己判断でお水を制限することはおすすめできません。
病気によって多飲多尿が起きている場合、身体から失われた水分を補うためにお水を飲んでいることがあります。
そこでお水を制限すると、脱水や体調悪化につながる可能性があります。
基本的にはいつでも新鮮なお水を飲める状態にしておき、飲水量が多いこと自体について動物病院へご相談ください。
「お水をよく飲む気がする」という場合には、実際に1日の飲水量を測ってみると診察の参考になります。
例えば朝、お水入れに計量したお水を入れておき、24時間後に残った量を測ります。
追加した場合には、その量も記録しておきましょう。
多頭飼育では、どの子がどのくらい飲んでいるのか正確に測ることが難しい場合があります。
その場合でも、「以前は1日1回の給水で足りていたのに、最近は2回以上追加している」など、わかる範囲で変化を記録しておくと参考になります。
また、
なども一緒に確認しておくとよいでしょう。
多飲多尿がみられる場合には、症状や年齢、これまでの経過などを確認したうえで必要な検査を行います。
血液検査では、腎臓や肝臓の数値、血糖値、電解質などを確認します。
尿検査では、尿の濃さや糖、たんぱく、細菌などを調べます。
クッシング症候群などのホルモンの病気が疑われる場合には、さらに詳しい検査を行うことがあります。
すべての検査を必ず行うわけではなく、わんちゃんの症状や身体の状態に応じて必要な検査を検討します。
お水を飲む量が以前より明らかに増えている状態が続く場合には、一度動物病院へご相談ください。
特に、
といった場合には、病気が隠れている可能性があります。
特に、ぐったりしている、何度も吐いている、お食事をとれないなど全身状態が悪い場合には、早めに受診してください。
A. 暑さや運動、食事内容の変化などによって一時的に飲水量が増えることもあります。
ただし、明らかに飲水量が増えた状態が続く場合には、腎臓病や糖尿病、クッシング症候群などの病気が隠れている可能性があります。
可能であれば1日の飲水量を測り、動物病院へご相談ください。
A. 一般的には、体重1kgあたり40〜60ml程度がひとつの目安です。
ただし、お食事内容や気温、運動量などによって変化するため、数値だけで判断することはできません。
A. 一般的には、1日あたり体重1kgにつき100mlを超える飲水が続く場合、多飲が疑われます。
ただし、それ以下でも以前より明らかに飲水量が増えている場合には、動物病院へ相談することをおすすめします。
A. 自己判断で飲水を制限することはおすすめできません。
病気によって水分が多く失われている場合、お水を制限すると脱水や体調悪化につながる可能性があります。
新鮮なお水を自由に飲める状態にしておき、原因について動物病院へご相談ください。
A. 病気の初期には、お水をよく飲む以外には目立った症状がみられないこともあります。
元気や食欲があっても、多飲が続いている場合には一度検査を受けることをおすすめします。
A. 年齢とともに飲水量が変化することはありますが、「高齢だからお水をたくさん飲むのは普通」とは限りません。
シニア犬では腎臓病や糖尿病、クッシング症候群などの病気がみられることもあるため、飲水量が増えた場合には健康診断を兼ねて相談するとよいでしょう。
わんちゃんがお水をよく飲む原因には、暑さや運動、お食事内容などによる一時的な変化から、病気によるものまでさまざまなものがあります。
特に、飲水量が増える「多飲」と尿量が増える「多尿」が一緒にみられる場合には、慢性腎臓病、糖尿病、クッシング症候群、子宮蓄膿症などの病気が隠れていることがあります。
一般的には1日あたり体重1kgにつき100mLを超える飲水が多飲のひとつの目安になりますが、数値だけで判断するのではなく、「以前より明らかにお水を飲むようになった」という変化にも注意することが大切です。
また、お水をたくさん飲むからといって、自己判断でお水を制限してはいけません。
可能であれば1日の飲水量を測り、排尿量や食欲、体重などの変化と一緒に記録しておくと診察の参考になります。
「最近、水のお皿がすぐに空になる」
「おしっこの量も増えてきた」
「年齢のせいなのか病気なのかわからない」
といった変化がありましたら、お気軽にご相談ください。

この記事の執筆・監修
執筆:菊地(さ) 愛玩動物看護師
監修:鈴木 獣医師
菊地(さ)愛玩動物看護師
ペンギンが好きです。ジェンツーペンギンも好きですが、アデリーペンギンが一番のお気に入りです。
IKEDA ANIMAL HOSPITAL
| 診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 9:00〜12:00 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | 休診 |
| 16:00〜19:00 | ▲ | ● | ● | ● | ● | ● | ▲ | 休診 |
来院前に必ず電話でのご連絡をお願いいたします。
〒211-0002 神奈川県川崎市中原区
上丸子山王町2-1328

診療内容・予約・料金・お悩みなど
お気軽にご相談下さい
| 診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 9:00〜12:00 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | 休診 |
| 16:00〜19:00 | ▲ | ● | ● | ● | ● | ● | ▲ | 休診 |