【猫の目の検査】眼科検査では何がわかる?眼圧・角膜・涙などの検査を解説|池田動物病院・武蔵小杉・川崎市

川崎市中原区の飼い主のみなさま、こんにちは。
武蔵小杉駅からすぐの池田動物病院です。

「目をしょぼしょぼしているけれど、どんな検査をするの?」
「涙や目やにが増えたときも目の検査が必要?」
「眼圧検査やスリットランプ検査では何がわかるの?」

このような疑問をお持ちの飼い主さまもいらっしゃるのではないでしょうか。

ねこちゃんの目に異常がみられる場合、症状や目の状態に合わせてさまざまな眼科検査を行います。

目の表面に傷がないか、涙が十分に出ているか、眼圧に異常がないか、目の中に炎症や濁りがないかなど、検査によって確認できることは異なります。

また、目の病気の中には進行すると視力に影響したり、強い痛みを伴ったりするものもあります。

そのため、「少し目をしょぼしょぼしているだけ」と思っても、症状が続いている場合には早めに原因を確認することが大切です。

この記事では、猫の眼科検査について、池田動物病院で主に行っている検査を中心にわかりやすく解説いたします。

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目次

猫の目の検査(眼科検査)とは?

猫の目を診察しているイラスト|猫の眼科検査・目の病気をイメージ

ねこちゃんの眼科検査では、目の表面だけでなく、涙の量や眼圧、角膜、虹彩、水晶体、網膜など、目のさまざまな部分を確認します。

目の症状には、

などがあります。

同じような症状でも原因となる病気はさまざまです。

例えば、目をしょぼしょぼしている場合でも、角膜の傷や結膜炎、ぶどう膜炎、緑内障などが関係していることがあります。

そのため、症状だけで原因を判断するのではなく、必要な眼科検査を組み合わせて目の状態を詳しく確認します。

猫の目の検査でわかること

眼科検査によって確認できることは、検査の種類によって異なります。

例えば、

  • 涙の分泌量
  • 角膜に傷がないか
  • 眼圧が高くないか、低くないか
  • 結膜や角膜の状態
  • 目の中に炎症がないか
  • 水晶体に濁りがないか
  • 網膜や視神経の状態

などを調べます。

すべてのねこちゃんに同じ検査を行うわけではありません。

症状や年齢、目の状態などを確認したうえで、必要な検査を選択します。

池田動物病院で主に行っている猫の眼科検査

池田動物病院では、ねこちゃんの症状や目の状態に応じて眼科検査を行っています。

主に行う検査についてご紹介します。

眼圧測定

眼圧測定は、眼球内部の圧力を測定する検査です。

目の中では「房水」という液体が作られ、一定の圧力が保たれています。

このバランスが崩れると、眼圧が高くなったり低くなったりすることがあります。

眼圧が高くなる代表的な病気には緑内障があります。

一方、眼圧が低くなっている場合には、ぶどう膜炎など目の中の炎症が関係していることがあります。

目が赤い、目を痛そうにしている、目が濁っているなどの症状がある場合、眼圧測定が診断の手がかりになることがあります。

ただし、眼圧の数値だけで病気を診断するのではなく、ほかの検査結果や目の状態と合わせて総合的に判断します。

フルオレセイン染色検査

フルオレセイン染色検査は、特殊な色素を使って角膜の傷などを確認する検査です。

角膜は、眼球の表面にある透明な膜です。

正常な角膜の表面は染まりにくい一方、角膜の表面に傷があると、その部分が染まるため、傷の有無や範囲を確認できます。

そのため、

  • 目をしょぼしょぼする
  • 目を開けにくそうにしている
  • 涙が多い
  • 目を痛そうにしている
  • 角膜潰瘍が疑われる

といった場合に行うことがあります。

また、フルオレセインを使用して、涙が鼻へ正常に流れているかを確認する場合もあります。

シルマー試験

シルマー試験(シルマーティアテスト)は、涙の分泌量を測定する検査です。

専用の細い試験紙をまぶたに挟み、一定時間にどの程度涙でぬれるかを測定します。

涙には目の表面を乾燥から守ったり、角膜を保護したりする重要な役割があります。

涙の分泌量に異常があると、角膜や結膜にトラブルが起こることがあります。

目やにや充血、目をしょぼしょぼするといった症状がある場合などに、涙の状態を確認するために行います。

スリットランプ検査

スリットランプ検査(細隙灯顕微鏡検査)は、細い光を目に当て、目の構造を拡大して詳しく観察する検査です。

肉眼だけでは確認しにくい、

  • 結膜
  • 角膜
  • 前房
  • 虹彩
  • 水晶体

などの状態を詳しく確認できます。

角膜の異常や目の中の炎症、水晶体の濁りなどを評価する際に重要な検査です。

「目が赤い」「目が白く見える」といった症状でも、異常が起きている場所によって考えられる病気は異なります。

スリットランプを使って目を詳しく観察することで、異常がどこにあるのかを確認していきます。

必要に応じて行う眼科検査

基本的な眼科検査に加えて、症状や疑われる病気によっては、さらに詳しい検査を行います。

眼底検査

眼底検査では、目の奥にある網膜や視神経などを観察します。

網膜は、目に入ってきた光を受け取り、その情報を脳へ伝えるために重要な組織です。

視力の低下が疑われる場合や、目の奥に異常がないか確認したい場合などに行います。

また、目の病気だけでなく、全身性の病気によって眼底に変化が現れることもあります。

白内障の評価

白内障は、目の中にある水晶体が白く濁る病気です。

「目が白くなってきた」という症状があっても、必ずしもすべてが白内障とは限りません。

水晶体の状態や濁りの程度などを確認し、白内障なのか、ほかの変化なのかを評価します。

眼科エコー検査

眼科エコー検査は、超音波を使って眼球内部の状態を確認する検査です。

角膜や水晶体などに強い濁りがあり、目の奥を直接観察することが難しい場合でも、超音波によって眼球内部の状態を確認できることがあります。

目の中に異常が疑われる場合などに、必要に応じて行います。

フェニレフリン試験

目の症状の中には、眼球そのものではなく、目につながる神経の異常によって起こるものもあります。

例えば、

  • 左右の瞳孔の大きさが違う
  • まぶたが下がっている
  • 目が奥に引っ込んで見える

などの症状がみられることがあります。

このような症状がみられ、ホルネル症候群などの神経の異常が疑われる場合には、必要に応じてフェニレフリンを使用した検査を行うことがあります。

検査結果だけで診断するのではなく、ほかの神経学的な症状や検査結果なども合わせて原因を調べます。

眼圧が高い・低いと何がわかる?

眼圧は、目の病気を調べるうえで重要な情報のひとつです。

眼圧が高い場合には、緑内障などが疑われます。

緑内障では眼圧の上昇によって視神経や網膜が障害され、進行すると視覚を失う可能性があります。

また、強い痛みを伴うこともあります。

一方、眼圧が低い場合には、ぶどう膜炎などの目の中の炎症が疑われることがあります。

ただし、眼圧には個体差があり、測定時の状態などによっても数値が変化することがあります。

そのため、眼圧の数値だけで判断せず、左右差や目の状態、ほかの検査結果などを合わせて評価することが大切です。

猫の目の検査に麻酔は必要?

一般的な眼圧測定やフルオレセイン染色検査、シルマー試験、スリットランプ検査などは、通常、全身麻酔をせずに行うことができます。

ただし、ねこちゃんが強く緊張している場合や、目に強い痛みがある場合などには、安全に検査を行うことが難しいこともあります。

また、検査の種類によっては点眼薬を使用したり、より詳しい検査のために鎮静などが必要になったりする場合があります。

ねこちゃんの性格や体調、目の状態を確認しながら、できるだけ負担の少ない方法で検査を進めます。

検査前に飼い主さまに確認していただきたいこと

目の異常で受診する場合には、症状がいつから始まったのかを確認しておくと診察の参考になります。

例えば、

  • いつから症状があるか
  • 片目だけか、両目か
  • 涙や目やには増えているか
  • 目やにの色
  • 目をこする仕草があるか
  • 目をぶつけたり傷つけたりした可能性があるか
  • 症状が悪化しているか
  • 現在使用している点眼薬があるか

などです。

目をしょぼしょぼする様子や、瞳孔の大きさが変化するなど、診察時には症状が分かりにくくなることもあります。

安全に撮影できる場合には、ご家庭での目の様子を写真や動画に残しておくと診察の参考になることがあります。

また、現在使用している点眼薬やお薬がある場合には、受診時にお伝えください。

こんな目の症状は早めに受診しましょう

次のような症状がみられる場合には、早めに動物病院へご相談ください。

  • 急に目を開けられなくなった
  • 目を強く痛がっている
  • 目をしきりにこする
  • 目が赤い
  • 角膜が白や青っぽく濁っている
  • 目が急に大きく見える
  • 左右の瞳孔の大きさが明らかに違う
  • 急に物にぶつかるようになった
  • 目に傷や外傷がある
  • 涙や目やにが続いている

目の病気の中には、短期間で症状が進行するものもあります。

特に、急な視覚の異常や強い痛みが疑われる場合には、様子を見続けず早めに受診することが大切です。

よくある質問(FAQ)

Q. 猫の眼科検査は痛いですか?

A. 一般的な眼圧測定やシルマー試験、スリットランプ検査などは、大きな痛みを伴わずに行えることが多い検査です。
ただし、もともと角膜に傷があるなど、目に痛みがある場合には検査を嫌がることがあります。
ねこちゃんの状態を確認しながら検査を行います。

Q. 目をしょぼしょぼしているだけでも検査したほうがいいですか?

A. 目をしょぼしょぼする症状は、目に痛みや違和感があるときにみられることがあります。
角膜の傷や結膜炎、ぶどう膜炎、緑内障などさまざまな原因が考えられるため、症状が続く場合には一度診察を受けることをおすすめします。

Q. 猫の眼圧検査では何がわかりますか?

A. 眼球内部の圧力を測定することで、緑内障やぶどう膜炎などを疑う手がかりになります。
眼圧だけで診断するのではなく、ほかの眼科検査と組み合わせて評価します。

Q. 目が白くなったら白内障ですか?

A. 必ずしも白内障とは限りません。
角膜の異常や水晶体の変化など、さまざまな原因によって目が白く見えることがあります。
どの部分が白くなっているのかを確認するためにも、眼科検査を受けることをおすすめします。

Q. 猫の目の検査はすべて受ける必要がありますか?

A. すべてのねこちゃんに同じ検査を行うわけではありません。
症状や目の状態、疑われる病気などを確認し、必要な検査を選択します。

まとめ

猫の眼科検査には、眼圧測定、フルオレセイン染色検査、シルマー試験、スリットランプ検査などがあり、それぞれ確認できることが異なります。

また、症状や目の状態によっては、眼底検査や白内障の評価、眼科エコー検査、フェニレフリン試験などを追加することがあります。

ねこちゃんの目の異常は、「涙が増えた」「目やにが出る」「目をしょぼしょぼする」といった比較的分かりやすい症状から始まることもあります。

一方で、目の病気の中には進行すると視覚に影響したり、強い痛みを伴ったりするものもあります。

そのため、目の異常が続いている場合には、症状だけで判断せず、必要な検査を行って原因を確認することが大切です。

池田動物病院では、ねこちゃんの目の症状に対して、眼圧測定、フルオレセイン染色検査、シルマー試験、スリットランプ検査などを行い、必要に応じてさらに詳しい眼科検査を組み合わせています。

「目をしょぼしょぼしている」
「涙や目やにが増えた」
「目が赤い、白く濁って見える」

など、気になる症状がありましたらお気軽にご相談ください。

猫の眼科検査のご相談なら池田動物病院へ|池田動物病院電話番号|044-433-2274

この記事の執筆・監修 
執筆:菊地(さ) 愛玩動物看護師
監修:鈴木 獣医師

投稿者プロフィール

菊地(さ)愛玩動物看護師

ペンギンが好きです。ジェンツーペンギンも好きですが、アデリーペンギンが一番のお気に入りです。

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