【フェレットの副腎疾患】脱毛は病気のサイン?症状・治療・受診の目安を解説|池田動物病院・武蔵小杉・川崎市

川崎市中原区の飼い主のみなさま、こんにちは。
武蔵小杉駅からすぐの池田動物病院です。

「最近しっぽの毛が薄くなってきた」
「おなかの毛が抜けている」
「かゆがる様子が増えた」

このような変化はありませんか?

フェレットの副腎疾患は、比較的よく見られる病気のひとつです。

初期には単なる換毛や加齢による変化と思われることもありますが、放置すると脱毛が全身に広がったり、排尿トラブルなどの症状が現れたりすることがあります。

今回は、フェレットの副腎疾患について、症状や原因、診断方法、治療法までわかりやすく解説いたします。

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目次

フェレットの副腎疾患とは?

しっぽからおしり周辺にかけて脱毛が見られるフェレットを、飼い主さまがやさしく抱っこしながら様子を確認しているイラスト

副腎は左右の腎臓の近くにある小さな臓器で、さまざまなホルモンを分泌しています。

フェレットさんの副腎疾患では、副腎が腫瘍化したり過形成を起こしたりすることで、性ホルモンが過剰に分泌されるようになります。

わんちゃんやねこちゃんの副腎疾患とは異なり、フェレットさんでは性ホルモンの異常による症状が中心となるのが特徴です。

中高齢のフェレットさんで多く見られ、特に3歳以上になると発症が増える傾向があります。

フェレットさんの副腎疾患は、エキゾチックアニマルのなかでも比較的よく見られる病気として知られています。

初期の段階では脱毛以外の症状がほとんど見られないこともあり、「換毛かな?」「年齢のせいかな?」と様子を見てしまうケースも少なくありません。

しかし、副腎疾患は進行性の病気であり、時間の経過とともに脱毛範囲の拡大や排尿トラブルなどにつながることがあります。

そのため、早い段階で異変に気づき、適切な検査や治療につなげることが大切です。

フェレットの副腎疾患で見られる症状

副腎疾患ではさまざまな症状が見られます。

左右対称の脱毛

最も多く見られる症状です。

特に

  • しっぽ
  • おしり周辺
  • おなか
  • 背中

から毛が抜け始めます。

換毛との違いは、毛が生え戻りにくいことや、徐々に範囲が広がることです。

換毛の場合は、時間の経過とともに自然に毛が生えそろうことが多いです。

かゆみ

皮膚に炎症が起こり、

  • 身体をかく
  • こすりつける
  • 毛づくろいが増える

などの症状が見られることがあります。

脱毛とかゆみの症状が同時に見られることもあります。

陰部の腫れ

女の子のフェレットさんでは、避妊手術後にもかかわらず外陰部が腫れることがあります。

発情しているように見えることもあり、副腎疾患の代表的な症状のひとつです。

排尿トラブル

男の子のフェレットさんでは前立腺が大きくなることがあります。

すると、

  • 尿が出にくい
  • 排尿時に鳴く
  • 頻繁に排尿姿勢をとる
  • トイレ以外で排泄をするようになる
  • 血尿

などの症状が見られることがあります。

尿道閉塞を起こすと命にかかわるため注意が必要です。

なぜ副腎疾患になるの?

はっきりとした原因はまだ解明されていません。

しかし、

  • 若齢での避妊・去勢手術
  • 長時間の人工照明
  • 遺伝的要因

などが関係していると考えられています。

早期の避妊・去勢手術が副腎疾患の発生に関係している可能性が指摘されており、複数の報告があります。

フェレットの副腎疾患の診断

身体検査

まず脱毛や皮膚の状態を確認します。

副腎疾患以外にも、

  • 皮膚病
  • 栄養不良
  • 季節性脱毛

などとの区別が必要です。

超音波検査

副腎の大きさや形を確認します。

副腎が大きくなっていないか、腫瘤が形成されていないかを確認します。

ホルモン検査

必要に応じてホルモン検査を実施することもあります。

超音波検査や血液検査項目と組み合わせて診断を進めます。

フェレットの副腎疾患の治療

ホルモン製剤による治療

現在もっとも多く行われている治療法です。

ホルモン製剤を使用することで、過剰なホルモン分泌を抑え、症状の改善を目指します。

脱毛が改善したり、かゆみが軽減したりすることが期待できます。

治療を開始してすぐに毛が生えそろうわけではありませんが、多くの症例で数週間から数か月かけて症状の改善が見られます。

また、副腎疾患は再発や進行の可能性もあるため、治療後も定期的な診察や超音波検査による経過観察が重要になります。

外科手術

副腎腫瘍を摘出する方法です。

根治を目指せる可能性がありますが、副腎は大血管に近いため高度な手術になることがあります。

年齢や全身状態を考慮して治療方針を決定します。

早期発見のために飼い主さまができること

日頃からスキンシップを行い、

  • 毛が薄くなっていないか
  • しっぽの毛が抜けていないか
  • かゆがっていないか
  • 陰部が腫れていないか
  • 尿の様子に変化がないか

を確認してあげましょう。

定期的な健康診断は、副腎疾患をはじめとしたさまざまな病気の早期発見につながります。

特に3歳以上のフェレットさんでは定期的な健康診断がおすすめです。

フェレットの脱毛=すべて副腎疾患ではありません

フェレットさんの脱毛には、副腎疾患以外にもさまざまな原因があります。

例えば、

  • 季節性の換毛
  • ストレス
  • 皮膚炎
  • 真菌感染
  • 栄養バランスの乱れ

などでも毛が薄くなることがあります。

一方で、副腎疾患による脱毛は左右対称に広がることが多く、しっぽやおしり周辺から始まるケースがよく見られます。

見た目だけで原因を判断することは難しいため、脱毛が続く場合や範囲が広がる場合は、早めに動物病院で相談することをおすすめします。

まとめ|脱毛に気づいたら早めの受診を

フェレットさんの副腎疾患は、脱毛やかゆみなどの症状から気づかれることが多い病気です。

初期には元気や食欲に変化がないこともありますが、進行すると排尿トラブルなど重い症状につながる場合があります。

「換毛かな?」
「年齢のせいかな?」

と思うような変化でも、副腎疾患が隠れていることがあります。

気になる症状がある場合は、お早めにご相談ください。

フェレットさんを含むエキゾチックアニマルの一般診療やお手入れは、松本獣医師が対応できる場合もございます。
病状が複雑なケースや専門的な診療が必要な場合は、主に石井院長が担当しております。
初診の方は、お電話(044-433-2274)でのご予約をお願いいたします。

フェレットの副腎疾患のご相談なら池田動物病院へ|池田動物病院電話番号|044-433-2274

この記事の執筆・監修 
執筆:菊地(さ) 愛玩動物看護師
監修:松本 獣医師

投稿者プロフィール

菊地(さ)愛玩動物看護師

ペンギンが好きです。ジェンツーペンギンも好きですが、アデリーペンギンが一番のお気に入りです。

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