【猫の肥満】太りすぎの見分け方は?原因・病気のリスク・ダイエット方法を解説|池田動物病院・武蔵小杉・川崎市

川崎市中原区の飼い主のみなさま、こんにちは。
武蔵小杉駅からすぐの池田動物病院です。

「最近、ねこちゃんが丸くなってきた気がする」
「何kgから肥満なの?」
「ごはんを減らしているのになかなか痩せない」

このようなことでお困りではありませんか?

ねこちゃんの肥満は、見た目だけの問題ではありません。

体重が増えすぎると関節への負担が大きくなるほか、糖尿病などさまざまな病気のリスクにつながることがあります。

一方で、ねこちゃんの体格には個体差があるため、体重だけで肥満かどうかを判断することはできません。

この記事では、猫の肥満について、太りすぎの見分け方や原因、肥満によって起こりやすくなる病気、安全なダイエット方法についてわかりやすく解説いたします。

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目次

猫の肥満とは?

ふっくらした猫がクッションで休んでいるイラスト|猫の肥満をイメージ

猫の肥満とは、身体に必要以上の脂肪が蓄積している状態です。

お食事から摂取するエネルギーが、運動や日常生活で消費するエネルギーを上回る状態が続くことで、少しずつ脂肪が蓄積していきます。

ねこちゃんの場合、

  • 室内で過ごす時間が長い
  • 運動量が少ない
  • 避妊・去勢をしている
  • おやつをよく食べる

など、さまざまな要因が重なって体重が増えることがあります。

肥満は見た目だけの問題ではなく、健康にも影響するため、適正な体型を維持することが大切です。

猫は何kgから肥満なの?

「猫は何kgを超えたら肥満ですか?」と聞かれることがあります。

しかし、猫の肥満を体重だけで判断することはできません。

ねこちゃんは、猫種や性別、骨格などによって適正体重が異なります。

例えば、同じ5kgでも、大きな体格のねこちゃんでは適正体重の範囲内である一方、小柄なねこちゃんでは太りすぎの場合があります。

そのため、「○kg以上なら肥満」と考えるのではなく、体重と体型の両方を確認することが大切です。

動物病院では体重だけでなく、BCS(ボディ・コンディション・スコア)などを使って体型を評価します。

猫の肥満を見分ける方法

BCS(ボディ・コンディション・スコア)とは?

BCSとは、ねこちゃんの身体を見たりさわったりして、脂肪のつき方を評価する方法です。

猫のBCS(ボディコンディションスコア)9段階チャート

一般的には肋骨のさわりやすさや腰のくびれ、おなかの脂肪などを確認して体型を評価します。

ご家庭でもある程度確認できますが、毛の長いねこちゃんでは見た目だけでは判断しにくいことがあります。

肋骨をさわって確認する

胸のあたりをやさしくさわり、肋骨を確認してみましょう。

適正な体型では、皮膚の上から肋骨を確認することができます。

一方、脂肪が多くついて肋骨がわかりにくい場合には、肥満の可能性があります。

上から体型を確認する

ねこちゃんを立たせた状態で上から見てみましょう。

適正な体型では、肋骨の後ろに適度なくびれが確認できます。

身体全体が丸く、腰のくびれがほとんどわからない場合には、脂肪が多くついている可能性があります。

横からおなかを見る

横から見たときのおなかのラインも確認しましょう。

ただし、ねこちゃんのおなかには、たるんだ皮膚がみられることがあります。

そのため、おなかが垂れているだけで肥満と判断することはできません。

体重や肋骨のさわりやすさなども合わせて判断することが大切です。

猫が太る原因

ねこちゃんの肥満にはさまざまな原因があります。

食べる量が多い

必要なエネルギー量よりも多くのお食事を食べていると、余ったエネルギーが脂肪として蓄積します。

フードを目分量で与えている場合には、知らないうちに必要量より多くなっていることがあります。

おやつの与えすぎ

主食の量は適切でも、おやつを多く与えることで摂取エネルギーが増えている場合があります。

ご家族それぞれがおやつを与えている場合には、1日を通してどのくらい食べているのかわからなくなることもあります。

運動不足

室内で暮らすねこちゃんでは、運動する機会が少なくなることがあります。

特に年齢とともに活動量が減ると、若い頃と同じ量のお食事でも体重が増えやすくなる場合があります。

避妊・去勢後

避妊・去勢手術後は、必要なエネルギー量や食欲などが変化し、体重が増えやすくなることがあります。

手術後もそれまでと同じ量のお食事を続けていると、少しずつ体重が増えることがあります。

避妊・去勢後は定期的に体重を確認し、お食事量を調整することが大切です。

年齢による変化

年齢を重ねることで活動量や筋肉量が変化し、必要なエネルギー量も変わります。

若い頃と同じお食事量でも太りやすくなることがあるため、年齢や体型に合わせた管理を行いましょう。

猫の肥満によって高まる病気のリスク

肥満はさまざまな健康上の問題と関係します。

糖尿病

肥満のねこちゃんでは、糖尿病を発症するリスクが高くなることが知られています。

糖尿病になると、

  • お水をよく飲む
  • おしっこの量が増える
  • 食べているのに痩せる

などの症状がみられることがあります。

関節への負担

体重が増えることで、足や関節にかかる負担も大きくなります。

関節に痛みがあると動くことを嫌がり、さらに運動量が減ることで体重が増えるという悪循環につながることがあります。

毛づくろいが難しくなる

肥満によって身体を曲げにくくなると、おしりや背中などに口が届きにくくなり、十分に毛づくろいができなくなることがあります。

毛玉が増えたり、皮膚や被毛の状態がわるくなったりすることがあります。

その他の健康への影響

肥満は糖尿病や関節への負担だけでなく、さまざまな健康上の問題と関係します。

また、太りすぎていると診察や検査がしにくくなったり、麻酔管理に影響したりする場合もあります。

適正体重を維持することは、ねこちゃんの健康管理において大切です。

猫のダイエット方法

ねこちゃんのダイエットでは、単純にお食事を減らせばよいわけではありません。

健康状態を確認しながら、無理のない方法で少しずつ体重を減らしていくことが重要です。

まず適正体重を確認する

最初に現在の体重とBCSを確認し、そのねこちゃんに合った目標体重を決めます。

目標体重は猫種や骨格によって異なるため、動物病院で相談することをおすすめします。

お食事の量を確認する

フードは目分量ではなく、できるだけ計量して与えましょう。

カップだけでなくキッチンスケールを使用すると、より正確に量を管理できます。

また、現在食べているフードの種類や1日の量、おやつの量を確認することも大切です。

おやつを見直す

おやつも1日の摂取エネルギーに含まれます。

ダイエット中はおやつの種類や量を見直しましょう。

おやつを完全になくすことが難しい場合には、1日に与える量をあらかじめ決めておく方法もあります。

運動量を増やす

ねこちゃんの場合、わんちゃんのように長時間のお散歩をすることは難しいため、遊びを利用して運動量を増やします。

例えば、

  • 猫じゃらしで遊ぶ
  • 上下運動ができる環境を作る
  • フードを少量ずつ複数の場所に置く
  • 知育トイを利用する

などの方法があります。

ねこちゃんの年齢や関節の状態に合わせて、無理のない範囲で行いましょう。

定期的に体重を測る

ダイエット中は定期的に体重を測り、減り方を確認しましょう。

体重が減らないからといって、急にお食事量を大幅に減らすことはおすすめできません。

体重の変化を確認しながら、必要に応じてお食事量や内容を調整します。

猫のダイエットでやってはいけないこと

ねこちゃんのダイエットで特に注意したいのが、急激なお食事制限です

「早く痩せさせたい」と考えて、お食事を極端に減らしたり絶食させたりすることは避けましょう。

太っているねこちゃんが急に食べなくなると、肝リピドーシス(脂肪肝)と呼ばれる重い病気を起こすことがあります。

肝リピドーシスとは、肝臓に脂肪が過剰に蓄積し、肝臓の働きが低下する病気です。

猫のダイエットは短期間で体重を落とすのではなく、必要な栄養をとりながら少しずつ行うことが大切です。

自己判断で急激にお食事を減らさず、獣医師と相談しながら進めましょう。

肥満だと思っていたら病気が隠れていることも

「最近太ってきた」と思っていても、体重増加やおなかのふくらみが必ずしも肥満とは限りません。

腹水がたまっている場合や、おなかの中に病気が隠れている場合など、肥満以外の原因によって体型が変化することがあります。

また、体重に大きな変化がなくても、筋肉量が減って脂肪の割合が増え、体型が変化していることもあります。

急に体型が変わった場合や、元気・食欲などにも変化がある場合には動物病院へご相談ください。

こんな場合は動物病院へ相談しましょう

次のような場合には、一度動物病院へご相談ください。

  • 最近急に体重が増えた
  • 適正体重がわからない
  • ダイエットしても体重が減らない
  • 運動を嫌がるようになった
  • お水を飲む量やおしっこの量が増えた
  • 太っているねこちゃんが急にごはんを食べなくなった

特に肥満のねこちゃんが急に食べなくなった場合には注意が必要です。

「太っているから少しくらい食べなくても大丈夫」と考えず、早めにご相談ください。

よくある質問(FAQ)

Q. 猫は何kgから肥満ですか?

A. 体格や猫種によって適正体重が異なるため、「○kg以上なら肥満」と一律に決めることはできません。
体重だけでなく、BCSや肋骨のさわりやすさなどを確認して判断します。

Q. 避妊・去勢をすると太りますか?

A. 避妊・去勢後は必要なエネルギー量などが変化し、体重が増えやすくなることがあります。
定期的に体重を確認し、必要に応じてお食事量を調整しましょう。

Q. 猫のおなかが垂れているのは肥満ですか?

A. 必ずしも肥満とは限りません。
ねこちゃんには「プライモーディアルポーチ」と呼ばれる、おなかの皮膚がたるんで見える部分があります。
肋骨のさわりやすさや腰のくびれ、体重なども合わせて確認しましょう。

Q. ダイエットのためにごはんを半分にしてもいいですか?

A. 自己判断で急激にお食事量を減らすことはおすすめできません。
特に肥満のねこちゃんでは、急激なお食事制限によって肝リピドーシスを起こす危険があります。
獣医師と相談しながら安全に減量しましょう。

Q. ダイエット用のフードに変更した方がいいですか?

A. ねこちゃんの体重や健康状態によっては、減量用の療法食などを使用することがあります。
現在のお食事量を調整するだけでよい場合もあるため、まずは適正体重や必要なエネルギー量を確認することをおすすめします。

まとめ

猫の肥満は見た目だけの問題ではなく、糖尿病や関節への負担など、さまざまな健康上の問題につながることがあります。

ただし、ねこちゃんの適正体重には個体差があるため、体重だけで肥満かどうかを判断することはできません。

BCSや肋骨のさわりやすさなども確認し、その子に合った適正体重を維持することが大切です。

また、猫のダイエットでは急激なお食事制限は避け、必要な栄養をとりながら少しずつ体重を減らしていきましょう。

池田動物病院では、ねこちゃんの体重や体型を確認し、それぞれの状態に合わせた体重管理についてご相談いただけます。

「うちの子は太っているのかな?」
「どのくらいまで体重を減らしたらいい?」

など気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。

猫の肥満のご相談なら池田動物病院へ|池田動物病院電話番号|044-433-2274

この記事の執筆・監修 
執筆:菊地(さ) 愛玩動物看護師
監修:鈴木 獣医師

投稿者プロフィール

菊地(さ)愛玩動物看護師

ペンギンが好きです。ジェンツーペンギンも好きですが、アデリーペンギンが一番のお気に入りです。

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